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「子供を殴りながら泣くなって言ってるのと一緒」、被収容者が直面する入管の理不尽
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    「入管のやり方は公正じゃない、子供を殴りながら泣くなって言ってるのと一緒」。大阪入管で面会したカメルーン出身の被収容者Aさんが入管の理不尽さを悲痛な面持ちで訴える。Aさんは、難民認定の申請中であると同時に、先日一時的に収容が解かれる「仮放免」の申請も行ったが、収容された状態で申請のための資料や証拠を集めるのは非常に困難だったという。さらに約2年にわたる収容所生活の中で体調にも不調をきたしている。

     

    ■ただでさえ難しい難民性立証、収容中ではなおさら

    日本の難民認定制度は、申請者本人に厳格な立証基準を求めていると指摘される。「疑わしきは申請者の利益に」を原則とする「灰色の利益論」をとるUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)とは異なり、日本では、「合理的な疑いを容れない程度の証明」をしなければならない(東京地判平成16年2月19日など)とする立場が一般的だ。このようにただでさえ難民性の立証は困難であるため、収容された人が立証のための資料を集めるのは一層難しい。親類等に連絡を取るにも収容所内で購入できるテレフォンカードは高額(Aさん)で、書類のコピーも支援者等の収容所の外の人に頼らざるを得ない。この日もAさんは申し訳なさそうに9種類の書類のコピーを私たち支援者に依頼した。しかし、これでは入管側も支援者が支援することを前提としているのかと首をかしげたくなる。Aさんは、そもそも難民認定申請中は送還できないため、収容される正当な理由がないとも話す。

     

    ■終わりの見えない収容所生活

    また、帰るに帰れない人を入管の裁量で長期にわたって収容する日本の入管制度にも憤りを隠せない。「もう4年も入ってる人いるよ。ここは刑務所じゃないよ」。Aさん自身も来月で収容されて2年になる。収容が1年以上になる被収容者の多くは、長期の収容所生活から身体的にも精神的にも追い詰められ、薬の服用が欠かせない。長期収容、職員による暴言・暴行など入管の問題は絶えない。このような理不尽な対応は、被収容者に日本での在留を諦めて帰国してもらうための手段でもあるだろう。全く公正さに欠けた日本の入管制度。思わず目をそむけたくなるほどの現実がそこにある。しかし、これは私たち日本人が日本の問題として正面から向き合わなければいけないはずだ。

     

    「もう疲れたよ」「ほんと、しんどいなぁ」収容所生活での疲労は想像を絶するほどであるはずだが、面会時は支援者に対して真摯に話をしてくれる被収容者の方々。そんな彼らの口から思わずこぼれた言葉だ。帰国できない事情を抱えており日本での在留を望むも、入管の理不尽な制度の下で長年翻弄されてきた彼ら。日本の入管制度に疑問を持つと同時に、一般の人々にもこのような実態を知ってほしいと訴える。

     

    必ずしも努力が報われる保証はない中で気丈に目の前のやるべきことに立ち向かい、支援者への思いやりを忘れない姿が印象的だった。支援者としても諦めずに引き続き、被収容者への面会活動を継続し、入管の長期収容阻止を訴えていきたいと思った。

     

    ■被収容者からの手紙

    2019年7月19日

    大阪入国管理センター 所長 殿

     

     こんにちは。

    私は今、この収容所で感じている絶望を知ってもらうために、この短い嘆願書を書いています。私がこの収容所に来てまもなく2年が経ちます。このセンターには、我々に関すること以外にも多くの業務があることは承知しています。しかし、私にも人間らしく生きるための人生があります。ですから、私の仮放免について再考していただきたいです。私をここに閉じ込め、食欲のない状態の私に食事を与える行為は、誰の得にもなりません。

    お願いですから、私をここに閉じ込めておかないでください。私はペットではありません。速やかな対応をお願いいたします。私には生きるべき人生があるのです。

     私はこれまで身をもって様々なことを経験し、反省しました。裁判の時から今に至るまで幾度となく謝罪しました。

     ですから、終わりのない拘留によって、私の人生を壊すようなことはやめてください。私は、自身の愚かさについて十分に反省し償いました。今は、人生を立て直す時だと思っています。どうかこのチャンスを私から奪わないでください。

     

     

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